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 相場の基本は日計り(デイ・トレード)。
 
 矢口新著「生き残りのディーリング」(東洋経済新報社)第1章5(24頁)の見出しの言葉である。1990年10月4日初版の古い本であるが、いまだに私の本棚に鎮座している(「実践 生き残りのディーリング (現代の錬金術師シリーズ)」と表題を新たにしてパンローリング社から改定版が発売されているので、興味のある方はそちらを)。

「日計りディーラーという言葉の響きは軽い。彼ら自身が自分たちをそう呼ぶ時でさえ、どこか自嘲の色を漂わせている。では、誰が偉いのか?(同著より引用)」~
 答えは、中長期的ポジションを取るファンドマネージャーが偉いということになる。

 「ディーリングは、ギャンブルだ、いや違う。」という議論は、昔から繰り返されてきた。特に私は銀行内で相場を張る立場にいた関係上、そうした議論に良く引っ張り出された。銀行業務の本流にいる人たちとは、全く議論がかみあわないが、彼らも有価証券ポートフォリオの優秀なマネージャーが銀行には不可欠であり、そうした人材を育成する必要があるという事に関しては、全くの「yes」なのだ。銀行の預金貸金の比率を預貸率(よたいりつ)というが、金余りの続く中で、70%を切る銀行が過半となっている。余ったカネは有価証券で運用することを余儀なくされているからだ。
 しかし、彼らとの決定的な溝は、どうしても埋まらない。結局「ディーリングはギャンブル=正業ではない」という議論にたどり着き、組織見直し・人材育成の規模縮小・停止という結論となる。ファンドマネジメントには「デイ・トレード」的感性がどうしても必要なのだということが、理解されない。金融のプロである銀行員ですらそうなのだから、まして、一般人から見ればまともな職業だと受けとめてもらえないことは当たり前のことである。

 冗長になってきたので、いったん結論を整理したい。

資産運用(ファンドマネジメント)にあたってのアプローチの仕方には3種類のルートがあると考える。
(1)ファンダメンタルズ・アプローチ
(2)テクニカル・アプローチ
(3)感性(値動きに直感的に反応する)によるアプローチ

 どれに重きを置くかは人それぞれであるが、相場に対する何らかの判断をする過程では、意識するしないは別にしてすべてが動員されているはずである。特に(3)は、重要で、毎日の値動きを追っている中でしか養えないものであると考えている。

 やはり、相場の基本は日計りなのだ。 
 
 
 
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